プロボノってなに?「培ったスキルでボランティア」という新しいカタチ

プロボノという言葉をご存知でしょうか?ただのボランティアではなく、企業のビジネスの現場で磨いたスキルや士業の専門性などを活かしてNPO等の団体の事業に参加します。支援先のNPO等だけでなく、参加した人たちにも収穫の多いと評判のプロボノですが、一体どのようなものなのでしょうか?今回は、プロボノについて解説します。

プロボノはスキルを活かしたボランティア

プロボノは「pro bono publico:(ラテン語で公益のために)」の略で、専門的なスキルを使ってボランティアで公益活動を行うことです。スキルの寄付とも呼ばれることがあり、お金を提供する寄付に並びどんどん知名度が上がっています。

ビジネスで培ったスキルで社会に貢献

プロボノが脚光を浴びるようになったひとつのきっかけは、間違いなく社会貢献への意識が向上していることが挙げられるでしょう。これまで、NPOのようなソーシャルセクターの一員になることが主な選択肢になっていましたが、企業に勤めている人たちや弁護士や税理士などの士業の人たちが何らかの方法で公益の活動に関わることができないかということで徐々に広がってきました。

例えばこんなことでプロボノができます

では、どのようなスキルを生かしたプロボノがあるのでしょうか。様々な種類がありますが、ざっと一覧を作ってみます。

事業戦略立案

ビジネスの現場では、事業戦略を作成することも多いと思います。特にコンサルタントはこの分野に関しては相当のプロフェッショナルでしょう。そのようなスキルを支援先団体の事業戦略を作成することに活かせます。

ウェブサイト作成

ウェブサイトを作るには、HTMLやCSSなどといった知識が必要で、デザインの観点からもスキルが必要です。多くのNPO等はウェブサイトを作成する余力やスキルがないことが多いものです。最近では、無料でしかも簡単にサイト作成ができるようになりましたが、デザインの変更や訪問者のアップ、検索結果への反映などといったところでは相応のスキルが必要になります。

資料作成

NPO等は多くの書類作成が必要になります。営業資料、パンフレット、などを作るのにも、ウェブサイト同様にスキルが必要です。

また、契約書の作成には法律的な知識が必要になります。行政書士や弁護士などの士業の方々がスキルを活かして契約書や法的な書類の作成や手直しを手伝うというケースもあります。

マーケティング調査支援

企業で商品を売り出す際に、マーケティング調査(市場調査)をすることが多いと思います。NPO等でもこのような調査が必要な場面は結構あります。例えば、受益者である人たちがその地域にどの程度いるのかや、寄付付き商品販路開拓などです。市場調査は相応のスキルが必要になってくるので、需要が多いようです。

資金調達支援

資金調達(ファンドレイジング)はNPO等にとっては肝心要と言える重要な活動の一つです。しかし、多くのNPO等は資金調達に四苦八苦しているのが現状です。そんな中、営業のスキルやマーケティングのスキルを活かして、ファンドレイザーの1人としてNPO等の資金調達を支援する例もあります。

プロボノしてみたいけど、どうすればいいの?

プロボノをするにはいくつか方法がありますが、ここでは特にメジャーなものを2つ紹介します。

認定NPO法人サービスグラントを利用する

プロボノを推進する「認定NPO法人サービスグラント」という団体があります。この団体のウェブサイトでは以下のように紹介されています。

サービスグラントとは、ビジネススキルや専門知識を活かして、社会的課題解決に取り組む非営利組織(NPO・地域活動団体等)の基盤強化を支援する「プロジェクト型助成」です。「グラント(Grant)」とは、英語で助成金の意。「サービスグラント」は、お金ではなく、スキルや専門性によって非営利セクターを支援することを意味します。

この団体のサイトではプロボノワーカーの登録するページがあり、支援先のNPO等と仲介してもらえます。登録しているNPO等の中には多くの有名な団体があり、プロボノワーカーとしてもいい経験になるのではないでしょうか。

地域にある中間支援組織や財団などを活用する

もう一つの方法は、地域で活動している中間支援組織や財団のプロボノのプログラムに参加するものです。この方法であれば、地域に密着して活動するNPO等に参加することができます。ご関心のある方は、ぜひお住まいの地域のNPOセンターやコミュニティ財団のウェブサイトやパンフレットをご覧ください。

まとめ

NPOのようなソーシャルセクターで働くまではないけど、何かの方法で自分らしく社会や公益に貢献したいという方にはプロボノがオススメです。最近では大分改善されてきましたが、NPOなどは給料や待遇の面で不安があることも事実でしょう。そんな中でも、プロボノという方法ならスキルを活かして普段とは違う方法で社会へ貢献をすることが可能です。