コレクティブインパクトの事例を世界中から集めてみた。

コレクティブインパクトは様々な立場やセクターの組織や個人が共通のゴールや枠組みのもとそれぞれの特徴や強みを組み合わせて社会課題に立ち向かうアプローチです。では、具体的にどのような事例があるのでしょうか?今回は、コレクティブインパクトの事例を世界中から集めてみました。

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コレクティブインパクトとは?

コレクティブインパクトは、様々な立場やセクターの組織や個人が共通のゴールや枠組みのもとそれぞれの特徴や強みを組み合わせて社会課題に当たっていくアプローチのことです。

近年の社会課題はとても複雑になっており、単体の組織や個人の努力ではもう根本的な解決は不可能になってきています。そんな状況にあって様々なプレイヤーが有機的に連携することでシステムを変えようとするアプローチに注目が集まるようになってきました。

5つの必要条件

コレクティブインパクトを成功させるには、以下の5つの必要条件があるとされています。

  • 共通のアジェンダ
  • 成果評価の共有
  • 相互強化の活動
  • 継続的なコミュニケーション
  • バックボーン支援組織

これらの条件をクリアすることが成功への鍵だとされています。
連携するパートナー間で共通の問題意識やビジョンなどを掲げ、成果の評価を共有する共有評価システムを構築することで、それぞれの努力の方向性を束ねます。連携パートナー間で相互強化やコミュニケーションをしっかりと取ることも必要で、それらすべてを調整・推進するためのバックボーン支援組織の存在も大切であるとされています。

コレクティブインパクトの事例

コレクティブインパクトの事例を世界中から集めてみました。それぞれどんな地域でどんな事業をしているのかなどをまとめています。

Strive Together

Strive Togetherは若者や子供たちの教育問題を解決しようと立ち上げられたプロジェクトです。2006年にアメリカのシンシナティや北ケンタッキー地域で設立されました。Strive Togetherはコレクティブインパクトの事例としてはとても有名で、よく引き合いに出されます。

「ゆりかごから働くまで」がスローガンで、幼稚園から小学、中学、高校と子供たちが成長する過程において様々なプレイヤーが連携して教育問題に取り組んでいます。5つの必要条件の一つである「成果評価の共有」についても取り組まれており、幼稚園や小学中学と各ステージ毎に成果指標を設定しモニタリングすると同時に、パートナー間での共有もされています。

The Road Map Project

The Road Map Projectは、アメリカの北西にあるワシントン州で教育の成果を向上させようと立ち上がったイニシアチブです。Community Center for Education Results(CCER)という非営利組織がバックボーン支援組織として活躍しています。

このイニシアチブでは共通のゴールとして、2020年までに中等教育以上の資格をもつ若者を2倍に増やし、低所得家庭の白人以外の若者や子供たちの格差を縮めることを掲げています。

このゴールの達成に向けて、「連携」「両親とコミュニティの巻き込み」「データの活用」「より強いシステム構築」の4つのアプローチを掲げており、もちろんこれらのアプローチの背景にはコレクティブインパクトの考え方があります。

The Promise Neighborhoods Movement

多くの子供たちが貧困であることに問題意識を持ち、彼らの生活を革新することを目指しています。全米中にネットワークメンバーを持っており、大きなムーブメントを作っています。

15個の指標を設定し定期的にモニタリングする、バックボーン支援組織が技術的な支援や戦略のガイド、フレームワークの維持を行うなど、5つの必要条件を元に様々な取り組みを行っている点が特徴的です。

バックボーン支援組織としてのThe Promise Neighborhoods Instituteは、地域のリーダーの能力強化、戦略やスケーリングするためのエビデンス(根拠)の蓄積、維持拡大を支えるためのファンドレイジングなどを行っています。

また、すでに登場したStriveと協働してレポートを発表したりなど、連携も進んでいるようです。

まとめ

今回は世界中からコレクティブインパクトの事例を集めてみました。複雑な課題を解決するため立場や役割、種類の違う多くの主体が一体となって取り組んでいるものばかりだと思います。状況に合わせて柔軟に必要条件の扱い方を変えたりしながら、より成果を上げられるように努力が続けられています。このような事例から学び、日本でも広がりが出ていけばいいなと思います。

参考資料

[1]https://www.strivetogether.org
[2]http://www.fsg.org/projects/change-possible-road-map-project
[3]http://promiseneighborhoodsinstitute.org/about-the-institute/what-we-do

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